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「月きよし」短冊

松尾芭蕉作家解説
寛永21年(1644年)-元禄7年10月12日(1694年11月28)
マツオ バショウ
Basho MATSUO

C-13
「月きよし」短冊
「ツキキヨシ」タンザク
英語 Poem by the Haiku Poet Basho MATSUO

制作年:江戸時代
サイズ:33.0×5.8
技 法:紙本墨書
形 状:軸装

平成27年度 ジャクエツグループ 寄贈

           ばせを
「月きよし遊行のもてる砂の」

松尾芭蕉「月きよし」短冊
元禄2年(1689)の旧暦3月27日、『おくのほそ道』の旅に江戸を出立した46歳の芭蕉は、東北を経て北陸道を下り、8月10日ごろに越前に入った。そして吉崎、松岡、永平寺や福井などの名所や知人を尋ねて14日夕刻に敦賀入りし、17日近江に向けて出立するまで同地に滞在した。
本句は14日に気比神宮に夜参した際に詠んだ句。鎌倉時代に遊行上人第二代他阿が、自ら土砂を運んで参道を造成、以降、代々の遊行上人が同地巡錫の際、神宮に砂を運ぶ行事「お砂持ち」を踏まえたもの。
なお定稿は「月清し遊行のもてる砂の上」であるが、初案は「なみだしくや遊行のもてる砂の露」であり、本句はその再案である。数少ない福井ゆかりの資料として貴重。