拡大
  次の画像
ロベール・マケール物語「医者ロベール・マケール」

オノレ・ドーミエ作家解説
1808-1879
ドーミエ,オノレ
Honore DAUMIER
Honore DAUMIER

P-592
ロベール・マケール物語「医者ロベール・マケール」
ロベール・マケールモノガタリ「イシャロベール・マケール」

制作年:1839
サイズ:34.5×26.5cm
技 法:石版画・手彩色
材 質:紙
形 状:装丁本

平成10年度 購入

 ドーミエ(1808~1879)は19世紀フランスを代表する画家の一人で、特に風刺版画家として名声が高かった。生涯に4,000点ほどの版画を制作したといわれるが、これらの版画の多くは、当時の代表的風刺新聞シャリバリ誌に発表された。
 『ロベール・マケール物語』は、シャリバリ誌に1836年8月20日から38年11月25日まで掲載された100枚の石版画のシリーズである。このシリーズは大当たりを取ったため、連載終了後、全100枚を納めた色刷り別冊本が新たに2,500部刷られ、「優雅なコレクション」と名付けられ販売された。当館ではこのうちの一冊を所蔵している。
 ロベール・マケールとは、政治風刺に対する厳しい取締りを避けるため、ドーミエが考案した詐欺師的人物で、彼を金権主義の権化として描くことで、間接的に当時の権力者たちを風刺したのである。
 ここに掲載した作品は、「優雅なコレクション」の中の1点で、医者に扮したロベール・マケールが、相談無料と大きく書かれたチラシの前で、患者から大金を巻き上げようとしている様子が描かれている。